3月 2010
Monthly Archive
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唐津市にお住まいのI歯科医院の高楊枝通信。さん宅,自然エネルギー実践ネットワーク(ALEN)の原野さん宅を見学させていただきました。以下はそのときのメモのまとめです。
mabo400さん宅では,太陽光発電が中心で,補助的に薪ストーブや非電化冷蔵庫,太陽熱温水器なども併用している。
国産ソーラーパネル16枚(4枚一組×4つ直列)で24V系とのこと。
蓄電装置は,米国製の5~10万円程度の鉛蓄電池8個。
100V電源は,国内メーカーの台湾アセンブリ品。

配電部と100V電源
発電した電力は,鉛蓄電池に一時的に蓄え,100V系に変換して家庭用電力として使う。(直流→交流へコンバート)
鉛蓄電池は9割以上蓄電した状態で使わないと,寿命が大幅に縮む。
過放電を防ぐために,電池の出力が24V以下になると自動的に放電が停止する。
鉛蓄電池の鉛電極表面に,硫酸鉛(PbSO4)が付着すると性能が低下するため,高周波振動で剥がしている。
鉛蓄電池の電解水が蒸発するため,3ヶ月に1回水を補充する。
高電圧にした方が,同じ電力(ワット数)単位の電流量が少なくてすみ,送電ロスが小さくなるため,電圧を上げている。
太陽光パネル1枚でもノートパソコンを2時間使う分ぐらいは蓄電可能。
パネルが16枚あれば十分に普通の生活は可能。
太陽の出ているときしか蓄電できないため,夜などは電気を使い切ってしまい,停電することもあり。
暖房は冷房の3倍電力を食う。
国産メーカーも,パネルとコントローラとセットにしたユニット化で売り上げ拡大を狙っている模様。パネル単体では入手が困難になりつつある。
冷蔵庫のような,24時間電力を食うものは自然エネルギーでまかなうことは難しい。
デンマーク製の30mクラスの3枚翼風車1台。Upwind型と呼ばれる,支柱より風上側に回転翼があるタイプである。
風車の基礎として,土の中に100トンぐらいコンクリートを埋め込んでいる。

風車(先端の翼で回転数制御)
ストール制御と呼ばれる,回転翼の先の小さな補助翼にて回転速度を制御している。(コンピュータ制御)
これは,強風と弱風のどちらにも対応できるようにするため。
ストール制御はピッチ制御の一種とのこと。
メンテナンスは、支柱内部の階段を上り内部から行う作業と,ゴンドラを使って外部から行うものとがある。
2枚翼が一番効率がよい。理由は,前の翼が通った後の渦の影響が最小であるため。
ただし,2枚翼はお互いのバランスを調整するのが難しいため,3枚翼を採用している。
川の大きさは幅3~5m程度の渓流。
10m程度の落差を確保できるよう,直径20~30cm程度の鉄パイプを使って,水を水車まで導いている。
水車の回転をベルトとプーリーで発電機に伝え,発電している。
現在は使用していないが,昔は杵つき式の精米機も動かしていた。(これは電力ではなく,動力利用として)

勢いよく回る水車と発電機

水車で動く精米機
大雨の時などに,周辺の方々への被害が及ばないか設計に注意が必要。(部品が破損して,周辺に流れるなど)
水利権(一種の縄張り争い。アユ漁など漁業権を含む)などの問題もあり,川を利用する許可を得るまでが一苦労。
Never Say Dieさん,自然エネルギー実践ネットワークさんの企画「吉野ヶ里公園ジョギング&自家水力発電見学イベント」に参加することにしました。
吉野ヶ里遺跡は十数年前に一度訪れたことがありますが,かなり人がごった返していた記憶があります。当時のお土産に,物見やぐら自作キットを買ったことを覚えています。

物見やぐら
邪馬台国論争は現在は奈良説が圧倒的有利なまま推移していますが,史実がどちらにせよ,かつて九州にも大規模な豪族が居た痕跡であることには変わりません。回りを柵で覆い,高台に物見やぐらを置いている以上,色々紛争の危機は絶えなかったのでしょう。
余り想像したくありませんが,日本でも大規模災害などが起これば,ハイチやチリのような略奪や暴動,あるいは多国籍軍の進駐も起こりえます。そうなれば,当然自警の必要も出てきます。歴史を生き抜くことが出来た人々が歴史(史実)を作り,滅びた人々は骨や廃墟や伝承を残すのみ。
こちらの見学の方には,飛び込みで参加させていただくことになりました。ちょっと拝見したところ,自家製と思えないほど本格的な装置に見えます。今後,50年の間には確実に現在よりエネルギー・水・食料・資源の問題は逼迫しますが,そうなったときに各地域で自前のセーフティーネットを作って,混沌を凌げるかどうかが今後の重要なテーマです。防災士の研修で学びましたが,頼れるのは自助>互助>公助の順です。右に行くほど,いざというときには頼れないということを覚えておくべきでしょう。
本来は政治や外交を駆使することで,規模の経済を活かした方が効率的に資源を獲得・分配出来るので望ましいのは確かです。戦後70年間はパックス・アメリカーナを満喫できました。しかし,今後起こるであろう有事の際に政府に「のみ」頼るのは,一か八かの賭けであり,先んじて有事の際を想定して対策するなり,学んでおくなりすることが重要です。
ちょっとでもインスピレーションを得られるよう,色々見学させてもらおうと思います。